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2-2 椎骨 (ついこつ)

椎骨(脊椎骨)は、腹側にあり椎間板と結合する楕円柱形をした「椎体」と、背側にあって脊髄が通る穴(椎孔)をアーチ状に取り囲むような形をした「椎弓」から形成されています。

椎孔を有する椎骨同士が結合することで、「脊柱管」というトンネルができ、その中を脳から伸びている脊髄が通る構造になっています。

椎体は、単純でほぼ同じような楕円形をしていますが、椎弓は、極めて複雑な構造をしており、左右の「上関節突起」「下関節突起」「横突起」と1つの後下方に延びる「棘突起」があります。

背中を丸めた犬の背骨をさわって、ゴツゴツしたものが椎骨の棘突起にあたります。

頚椎の内、頭部に一番近い位置にある2つの椎骨(第1頚椎=環椎、および第2頚椎=軸椎)は、その間に椎間板を持たず、頭部が左右に回転できるような極めて特殊な構造をしていますが、その他の頸椎・胸椎・腰椎を形成している25個の椎骨は共通した構造を持っています。

椎骨 椎間板 椎体 椎孔 椎弓 脊柱管

脊髄の通り道「脊柱管」と脊髄神経の出口「椎間孔」

脊髄の通り道である脊柱管(椎孔が連なったもの)は、椎骨と椎骨の関節部分で、左右に隙間(椎間孔)が開いており、そこから神経根(脊髄神経)や血管が伸びています。 椎間板ヘルニアが発症すると、椎間板物質が、背側の後縦靭帯を突き破り、そして神経根や血管を圧迫・損傷して、最終的には脊髄を圧迫・損傷するようになります。

脊髄と脊柱管の大きさは、脊(背骨)柱の場所によって変わります。 頸部と腰部の下方では、脊髄の回りに空間(硬膜上腔)がありますが、胸腰部の脊髄は脊柱管一杯に詰まっており、硬膜上腔は極めて小さな隙間でしかありません。 このため、胸腰部の椎間板ヘルニアは、脊髄を容易に圧迫し、病状が悪化する原因となっています。

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椎骨間の結合

椎骨同士は、主に次の3点で互いに結合しています。

① 椎体の先端は、軟骨性の薄い膜(軟骨終板)で覆われており、椎間板の繊維性の部分が、これら軟骨終板と結合して、椎体をつないでおり、

② また、2本の靭帯(腹側の前縦靭帯と背側の後縦靭帯)が縦走して、椎体の結合を補強しています。

③ 椎弓部分においては、上位椎骨の「下関節突起」と下位椎骨の「上関節突起」で、椎間関節を形成しています。

椎骨は、この他にも数多くの筋肉、腱、靭帯によって互いに結合しています。 これらの関節のおかげで、脊柱(背骨)は、体をしっかり支え、また前後左右に曲がることができます。