ワンホイール 犬の車椅子 製造販売 大分県

背骨の疼痛や四肢(後肢・前肢)の麻痺をもたらす犬の脊髄疾患の大半は、椎間板ヘルニアです。

椎間板ヘルニアは、一般的に単純レントゲンでは写りません。 悪く言えば形式的というか、その他の脊髄疾患(骨折・骨の変形など)の可能性を排除する目的で、通常はレントゲン撮影をします。 そして、レントゲン撮影の結果、案の定、「骨に異常はありませんね」で終わります。

椎間板ヘルニアを確定診断するには、全身麻酔をして、「MRI」「CT」「脊髄造影レントゲン」のいずれかの精密な画像検査が必要になります。 これらの画像検査は、神経学的検査の結果から、主に手術することを念頭に置いて、ヘルニアを起こしている部位の特定と脊髄の圧迫程度を詳しく調べるためのものです。

神経学的検査の結果、獣医師が手術適応外と診断した場合、または飼い主が手術を望まない場合は、消炎鎮痛剤として、通常ステロイドが処方されます。 この薬で炎症が抑えられると、神経を圧迫していた腫れが徐々にひくと同時に、痛みも消えていきます。

3-1 MRI (Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像法)検査

電磁場を使って、磁気共鳴現象を起こすことで、犬の身体の内部を断層的に撮影し、断層画像をコンピュータで3次元化(立体的に)します。

MRI装置は、大きな磁石のドームになっており、その中に全身麻酔で眠った犬を入れて検査をします。

MRIは、神経や血管、腫瘍などの軟部組織を描出することに優れているため、椎間板ヘルニアを初めとする脳神経疾患を診断する上で極めて有用な検査方法です。 軟部組織である脊髄そのものを描出することが出来るため、脊髄の状態(病変)やどんな物がどの程度脊髄を圧迫しているのか正確に把握することが出来ます。

犬 椎間板ヘルニア MRI検査

仮に、椎間板ヘルニアでなかった場合、脊髄炎、脊椎狭窄症、脊髄梗塞、脊髄腫瘍、脊髄軟化症変性性脊髄症など同様の症状をもたらす病気に診断を下すことが可能です。

MRI検査費用:5~8万円MRI検査の料金価格 MRI診断の料金価格
MRI検査時間:30分~1時間

3-1 3D-CT (3D Computed Tomography:3次元コンピュータ断層撮影法)検査

3D-CT装置は、X線を放射する管球とその検出器が対となり、身体の周りを回転して360℃方向からデータを収集解析して、身体のあらゆる部位の輪切り画像(断層画像)を作り出し、得られた断面像をコンピュータで再構成することにより3次元化(立体的に)します。

CT装置は、今現在ヘリカルCT(螺旋状に連続回転して撮影する方式)が主流ですが、1999年に登場したマルチスライスCT(Multi Detector Row CT:MDCT:検出器が多列化したヘリカルCTで、従来型[Single Detector Row CT:SDCT]よりもはるかに高速撮影が可能で分解能も高い)と呼ばれる3D-CT装置が普及しつつあります。

犬 椎間板ヘルニア MRI検査

CT検査は、緊急性に優れ、非常に短時間で、脊髄と椎間板物質の存在およびその圧迫の程度を判断することができます。 旧式では、病変が小さいと、うまく描出できないため、脊髄造影(ミエログラフィー)を併用する場合がありますが、最新型では、分解能が大きく向上し、ワークステーションという機器を使い、脊柱管内を内視鏡で覗いたように観察できます。

CT検査費用:3~5万円CT検査の料金価格 CT診断の料金価格
CT検査時間:1分以内(最新式)/10~15分(旧式)

3-1 レントゲン(X線)検査

レントゲン検査は、骨性変化(椎骨の骨折・椎骨の脱臼・椎骨の間隔・椎間板の変形)を見るのには有効ですが、椎間板物質が石灰化していない限り(線維輪の石灰化が進んだ一部のハンセン2型椎間板ヘルニアでない限り)、通常、椎間板ヘルニアは写りません。

そのため、治療として外科手術が考慮された場合、正確な情報(ヘルニアの発生部位・脊髄の圧迫程度)を得るために、脊髄造影レントゲン検査ないしCT検査、MRI検査が行われます。

犬 椎間板ヘルニア レントゲン検査 X線検査

椎間板の存在する位置に、「石灰化」と表現される白く映る病変を見ることがあります。 この病変が椎間板ヘルニア由来の場合もありますが、全く関係ない場合も多いため、椎間板ヘルニアを確定することは出来ません。 この他に、椎骨と椎骨の間が通常より狭い(椎間腔の狭小化)ことから、椎間板ヘルニアを疑うこともあるようですが、これも犬の個体差により単に椎間が狭いだけの場合もあるため、脊髄の圧迫の有無はわかりません。

レントゲン検査費用:3~4千円(1枚)レントゲン検査の料金価格
レントゲン検査時間:5~10分(1枚)

3-1 造影レントゲン(造影X線)検査

造影レントゲン検査は、CTやMRIが無かった時代から行われている古典的な検査法で、全身麻酔下で脊髄に造影剤を注入し、X線撮影します。

具体的には、剃毛した上で腰椎間または頚椎間から注射針(スパイナル針)で、脊髄を覆う硬膜と軟膜の1mm程度の僅かな隙間(クモ膜下腔:脳脊髄液が貯留する空間)に造影剤を注入します。 これは高度なテクニックを要する非常に危険な作業です。 また、造影剤の副作用として痙攣が認められることがあります。

造影剤を注入してX線撮影すると、脊髄の上下を2本の線(造影線)が平行に走っているのが映し出されます。 しかし、椎間板ヘルニアが存在している部位では、クモ膜下腔は、椎間板物質により圧迫されているために、造影剤(造影線)が途切れてしまいます。 これをもとにして、脊髄の圧迫の有無と位置を判断します。

しかし、脊髄が腫れていたり、脊髄軟化を起こしていると、広範にわたり造影線が途切れてしまうために、診断が困難なこともあります。 リスクを負う検査の中で、情報量が最も少ない検査だと言えます。

犬 椎間板ヘルニア レントゲン検査 X線検査

もしも手術適応となった場合には、詳細で正確な圧迫の状態を確認する必要があるため、再度日を改めて、全身麻酔下でCTまたはMRI検査をした上で、手術を受けるという二重手間になってしまう欠点があります。

造影レントゲン検査費用:2~3万円造影レントゲン検査の料金価格
造影レントゲン検査時間:30分~1時間

脊髄造影(ミエログラフィー)検査

単純レントゲン検査や単純CT検査において、椎間板ヘルニアの病態が詳細に描出できない場合、造影剤を併用します。 造影剤を用いる場合をそれぞれ造影レントゲン検査、造影CT検査と言います。 この場合の「単純」とは、「造影剤を併用しない」という意味になります。