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5-2 椎間板ヘルニアと思ったら(対処法)

  1. 脊髄疾患かの確認

    犬の脊髄疾患で多いのは、椎間板ヘルニアです。 脊髄および脊髄神経(神経根)に何らかの障害があると、背骨(頸部・胸部・腰部)に痛みが生じたり、四肢(特に後肢)に麻痺が起こったりします。

    背中を手で撫でて、犬が泣いたり、背中を気にするように振り向くかどうか確認します。 それでも反応しない場合は、刺激をもう少し強くして、背骨を軽く指圧していき、異常がないか再度確かめます。

    ただし、明らかに前肢・後肢に麻痺が起きている場合は、背中をさわって刺激してはいけません。

  2. 炎症を抑える

    異常の見られた背骨の箇所に、保冷剤や氷水袋などでアイシング(冷却)して、炎症が患部周辺に広がるのを防ぎます。 アイシングは血管を収縮せさ、腫れによる神経の圧迫を抑えるとともに、冷却による麻痺作用から痛みを軽減させてくれます。

    犬は被毛で覆われているため、タオルなどを巻かずに直接患部を30分程度アイシングしてください。

  3. 絶対安静

    沈み込みすぎない敷布団(毛布など)をケージに敷いて、犬を横に寝せ背骨を動かさないようにします(ケージレスト)。 背骨を動かすと、血流が良くなり炎症が広がっていきます。 血流を抑える(血行を悪くすること)ことが、急性の炎症を抑えることにつながります。

  4. 病院へ行く

    上記の応急措置をした上で、または施しながら病院へ向かいます。 症状がグレード1程度なら、犬の背骨に負担をかけるリスクの方が大きいので、自宅療養の方が良いかもしれませんが、脚に麻痺がある場合は、獣医師による治療を受けるべきでしょう。

  5. ケージレスト生活

    症状がグレード4~5の場合、MRIやCTによる精密な画像診断をした上で、手術が必要になりますが、症状がグレード3以下の場合、ステロイドによる抗炎症治療が基本となります。

    急性の炎症は1週間程度で治まりますが、それまではトイレと食事以外は、ケージに閉じ込め、背骨を動かさないように絶対安静させます。 炎症が安定したならば、食事の時に、10分程度、ストレス発散のために、室内を軽く歩く程度の運動はさせてよいでしょうが(サークルレスト)、原則として1ヶ月位はケージ内生活を送らせます。

  6. 温浴療法

    急性の炎症が治まったら、血行を阻害するステロイドの服用を中止し、血行が促進する生活に方向転換します。 ステロイドの服用をだらだらと続けるのは身体に良くありません。 ステロイドの使用はあくまでも急性の炎症を抑えるためのもので、ヘルニアそのものの治療薬ではありません。

    背骨に負担をかけず血行を良くするには、温かいお風呂に20分程度入れるのが一番です。 温浴させると、血行が良くなり、血液中の酸素や栄養・老廃物の運搬が活発になるだけでなく、免疫力も高まり、また筋肉の緊張・拘縮も解消します。

  7. 運動療法

    椎間板ヘルニアの再発を防ぐには、戸外で散歩させ、筋肉を鍛えることが重要です。 背骨を支えている筋肉を鍛えることで、背骨にかかる負担を軽減させてくれます。

    犬を散歩に連れ出すのは最低1ヶ月経ってからにしましょう。 最初は10分程度から始め、注意深く様子を見ながら徐々に散歩の時間を長くしていきます。 運動中、少しでも何か異変があった場合はただちに中止させ、再度最初からやり直しです(椎間板ヘルニアの予防法)。