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6-1 進行性脊髄軟化症

中枢神経である脳と脊髄は、酸素とグルコース(ブドウ糖:唯一のエネルギー源)の欠乏に非常に弱く、これらを供給する血液が、血管の閉塞(虚血性壊死)や破裂(出血性壊死)などにより遮断されると、すぐに壊死し始める性質があります。

脊髄軟化症は、広汎性(進行性)限局性に大別され、進行性脊髄軟化症においては、壊死は、上行性(頭側へ)および下行性(尾側へ)に拡大していき、後肢の完全麻痺から3~7日で頸髄や延髄に達すると、前肢も麻痺し呼吸不全を起こし、死に至る恐ろしい病気です。

ハンセン1型全症例の3%程度、最も重症なグレード5であれば6~8%の犬が、進行性脊髄軟化症を併発する可能性があり、椎間板ヘルニアに付随する合併症と言っても過言ではありません。

  • 原 因犬の進行性脊髄軟化症の原因

    脊髄軟化症の多くは進行性の脊髄軟化症で、急性の椎間板ヘルニア(ハンセン1型)や外傷性脊髄損傷(交通事故等)などが引き金となって発症します。

    ハンセン1型ヘルニアにおいては、髄核の飛び出す時の圧力が衝撃的に強すぎると、脊髄動脈が圧迫・破壊されるため、血液の供給が断たれた脊髄の神経細胞は虚血性/出血性壊死に至ってしまいます。 壊死した脊髄組織は、プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)によって融解し液状になります。 これを軟化(融解壊死・液状壞死)と言います。

  • 治療法犬の進行性脊髄軟化症の治療法

    進行性脊髄軟化症は、四肢の深部痛覚の消失から48時間以内ばかりでなく、手術後に発症することもあります。 以前は、進行性脊髄軟化症がひとたび発症すれば確実に死亡するというのが定説でしたが、最近の事例では、プロテアーゼインヒビター(プロテアーゼ阻害剤)を用いた積極的な内科治療や脊髄の浮腫を減圧させる外科治療の併用で、救命できるケースも出てきています。