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6-5 マクロファージによる椎間板ヘルニアの自然治癒

急性の椎間板ヘルニア(ハンセン1型)において、深部痛覚を消失したグレード5でない限り、自然治癒する場合がよくあります。 それは、マクロファージが椎間板から飛び出して脊髄を圧迫している軟性の椎間板物質である髄核を異物と見なして食べてしまうからです。

マクロファージとは、血液中の白血球の5%を占める単球(単核白血球)が、血液から組織中に移行する過程で、分化形成されるアメーバ状の免疫細胞で、生体内に侵入した細菌やウイルス、異物(がん細胞・老廃物)を活発に食してしまうことから、「貪食細胞・大食細胞」とも呼ばれます。

椎間板 後縦靭帯 脊髄 動脈 神経根 椎骨

3~6ヶ月かけて椎間板物質を食べ尽くし(自然退縮)、脊髄の圧迫を消失させるマクロファージは、全ての症例で活躍するわけではありません。 椎間板物質(髄核)が大きく飛び出し、周辺組織(後縦靱帯)の血管を突き破ることによって、血液中のマクロファージの元となる白血球が周辺組織へ拡散することが条件となります。

ただし、深部痛覚が消失するほどの椎間板物質の脱出があると、圧迫損傷した脊髄の神経細胞は、かなりのダメージを受けているので、速やかな手術が要求されます。

以上のようなことから、急性の炎症期(発症後1週間)の炎症拡大を抑えるために、抗炎症作用のあるステロイドを服用することは有効ですが、ステロイドには血行抑制や免疫抑制の作用も持つので、急性期を超えての使用は、生体の自己免疫機能を妨害し、自然治癒を遅延させる原因となります。