犬の車椅子・製作販売 ワンホイール One Wheel

歯髄露出(露髄)

破折などで歯髄がむき出しになることを歯髄露出(しずいろしゅつ)、略して露髄(ろずい)と言います。

露髄が起こると、歯から出血が生じます。 歯髄には、血管の他に、神経も通っているため、人間では耐えられないほどの激痛を感じるものですが、犬の場合、なんとなく元気がないとか、食べ方が少し変とか、患部を歯磨きしても顔をそむける、ぐらいのサインしか出しません。

露髄に気づかず放置していると、歯髄にある血管から細菌が侵入し、歯根部へと感染が広がります。 重症化すると、根尖膿瘍が起こり、色んな部位に症状が現れます。

根尖膿瘍(こんせんのうよう)

根尖膿瘍とは、根尖部(歯根の先端部)やその周辺に、化膿性炎症が起きることによって、膿瘍(膿の塊)が形成されることで、根尖周囲膿瘍とも言います。

重症化するまで気づかないことが多く、「硬い食べ物を嫌がる」「顔を傾けて片方の顎で噛む」「食欲の低下」「目の下が腫れる」などの症状が現れます。

重症化すると、歯槽骨(歯を支えている顎骨)が溶解し、溜まった膿が壁を突き破って、口の中(内歯瘻:ないしろう)や眼の下、鼻、頬(外歯瘻:がいしろう)などに穴を開け、排膿や出血を起こします。

口腔と鼻腔とを隔てる骨の厚さは、1~2mmと非常に薄いため、上の犬歯が根尖膿瘍になってしまうと、口腔と鼻腔が貫通し(口鼻瘻管:こうびろうかん)、くしゃみや鼻汁、鼻血などの症状がみられます。

根尖膿瘍は、歯が破折して歯髄露出を起こした場合だけでなく、長年歯磨きや歯石取り(スケーリング)をしなかったために生じる重度の歯周病(歯槽膿漏)でも起こります。